Concarino

生活支援型文化施設コンカリーニョ

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    Monthly Column

    コンカリーニョに縁のある人々による月替わりコラム


    「エンジンを回してどこまでも」

     初めまして。仙台を拠点に活動している、三角フラスコという劇団の生田と申します。どうも、どうも。札幌初上陸、初めての劇場、コンカリーニョ。劇場内の空気は柔らかく、これまでここで起きたであろう、数々の熱いドラマの気配を辺りに漂わせながら、この温かい空間は、下見に訪れた私たちを優しく迎え入れてくれました。私は、「劇場」と呼ばれる空間が大好きです。

     劇団を旗揚げしてから13年。様々な場所や地域で公演を行ってきました。そこにはいつもたくさんの出会いがあり、そこでしか生まれない物語がいくつもいくつも生まれました。演劇という虚構を演じながら、その世界はいつだって真実に満ちています。交わされるコトバ、熱い視線と息づかい、生きている人間。世界を支える人と人とが、共に深く関わりあっていくことで、ようやく演劇は生まれます。今、ここにいる観客の方々に、ぐっと足を踏み入れていただくことで、ようやく作品はその意味を問えるようになるのです。現代社会の中で、失くされかけている大切ななにかがまだここにある。そんなこと考えながら、日々稽古に励んでいます。

     三角フラスコ記念すべき30回目の公演は、初の札幌進出となります。「No fear」もう恐れるものなんて、ない。これは、複雑化した日常を生き抜くための物語です。とはいえ登場人物たちは一様に、耐え難い孤独の闇に苛まれています。手負いの彼らは、自分たちの日常と戦っています。どう生きるべきか?それは決して諦めることのできない、終わることのない戦いです。そこに救いがあるとすれば、自分で出した答えを信じて、前に進むこと。どうしようもなくダメな人間たちの、それでも懸命に、誠実に今と向き合おうとする人たちの、見つめる先に希望があるのかないのか、…というようなお話です。ある人は大切な秘密を抱えたまま。またある人は、他人の言葉の片隅でユラユラと揺れ動きながら。

     一種独特で、自立した町並みを持つ都会の街、札幌。異なる文化背景を持つ都市で作品を上演することは、私たちにとって、大きな意味があります。というか、それがあるから続けられるんです、劇団。旅公演は私にとってエンジンみたいなものです。おかしな言い方かもしれませんが。たくさんの人々に出会い、叩かれ、磨かれ、鍛えられてきました。ただ大人しく待っていることなんてできません。北海道の皆様、会いに行きます。こんな私たちですが、どうぞ、よろしくお願いします。

    生田 恵 Ikuta Megumi

    生田 恵(いくた めぐみ) 劇作家、演出家、三角フラスコ代表。1977年生まれ。仙台市出身。高校在学中に2本のプロデュース公演を企画。高校卒業後の1995年、三角フラスコを結成。代表を務める。以降、これまでのほぼ全ての作品で作・演出を担当。2006年には平成17年度宮城県芸術選奨新人賞を受賞。今回が30回目の公演となる。日本劇作家協会会員。

    コンカリーニョ・高橋正和のつれづれコラム


    忙殺されるとだんだん自分がベランメイ!ちゅう感じになっていく・・。

     こうして毎月原稿を書いているわけですが大して苦痛じゃない自分はなぜなのだろう? と分かったぞ! だからだ!!

    「責任感がない・・・」

     客観的なことなど書けない自分はいつもやんわりと? 自己主張をしているのです。自己主張、すなわちその時に考えていること・思ったことを書いているわけであります。自分に対して書く、外に向かって書く、そこに違いはない・・というのは、「ものを言うときは我を省みないこと・・自分のことはとりあえず置いておく」だから一緒なわけです。よく「自分も○○だから人のことは言えないんだけど」なんてこと考えていたら本当に何も言えんしょ(北海道弁か?)。それだけでも無責任かも。もっとすごいのは明日には何を書いたか忘れている・・多分。だから書き始めたら一気に書かないと明日は無いのだ!! と変に力がはいっています。さて本文。

     芝居が一番、音楽が一番、ダンスが一番、絵画が一番、彫刻が一番、映画が一番、陶芸が一番、スポーツが一番、山登りが一番、温泉が一番、学問が一番、小説が一番、スキューバダイビングが一番、旅行が一番、ドライブが一番、酒が一番、セックスが一番・・・・

     人の世に溢れている一番なものはそれぞれが一番な人にとっての一番なのだ。他者にとってはどうでもいい。くだらない・・・というあなたがくだらない。明日のあなたにとって今日くだらなかったことが明日一番にならないと誰が言えようか。少なくとも、地球が明日、無くなる確率よりは高いはずだ。自分の枠は無い。どこにでも行けるし広がれる。頭で考える、体で行動する、限定されたそれらを突き動かす自らの魂を信じて、人の魂を信じて、そしたらもう少し平和になるのにな・・・ベランメイ・・。

    たかはし・まさかず

    1961年生まれ。インドにて瞑想中、「光ある仕事に就きなさい!」という観音菩薩からの啓示をうけ舞台照明家を志す。自然と人智の結晶、石造りの旧コンカリーニョの設立・運営に携わり大いなる大地・そのGreat Energyの恩恵の元、魂の平和を求め人生という名の「旅」を続け現在に至る。NPO法人コンカリーニョ理事・舞台照明家・愛称まこし。

    劇場通信|Vol.22

    2008 年 10 月 1 日発行

    発行:NPO法人コンカリーニョ デザイン:3KG 編集担当:小室明子

    Special Thanks:

    A Picture

    一枚の絵

    かりん karin

    中川果林。本業はミュージシャン。中学生の頃より二十五絃箏の生みの親、野坂恵子氏(現・野坂操壽)に師事。生田流箏曲を学ぶため、東京芸術大学へ。多数の海外公演の他、NHK・BS2「素晴らしき音楽仲間」、「せんねん灸 -初めてのMOXA-」のCM音楽等を手がける。ほか、谷川俊太郎、谷川賢作親子共作「家族の肖像」(CD)に参加。自己の二十五絃箏弾き語りアルバム「かりん」リリース。10月28日(火)、うたの玉井夕海とのユニット「Psalm」のライブをコンカリーニョで開催。